Carl Zeiss社のEXTARO 300 MORAを使用しています。
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を用いた歯科治療では、患部を高倍率で拡大し施術を行います。
特に、歯内療法(歯の根の治療)では石灰化により神経の穴(根管)が狭くなり入口が分かりにくいことや、複雑な解剖学的形態をした根管の中に、病気の原因となっている細菌感染により、汚染された歯質や異物を取り残す可能性がありますが、マイクロスコープで確認することにより、治療の成功率が向上します。
しかしながら、マイクロスコープを使用すれば、誰が施術しても治療が成功するわけではありません。
実は、マイクロスコープで見える部分は治療の一部でしかありません。
歯内療法は歯科医の手業の部分もかなりありますので、難しい歯に対する治療では、術者の経験やスキルが大きく影響し、CTや単純レントゲン写真を駆使して初めて成功します。
マイクロスコープで見えない部分が勝負を分けるのです。
その他、マイクロスコープを使用した外科的歯内療法、低侵襲の歯周組織再生療法、ダイレクトボンディング、支台歯形成など、大いに役立ってくれています。
当院では、すべての歯科用ユニット(治療用椅子)を世界最高水準のシロナ社(ドイツ)製で統一しています。
座り心地はもちろん、治療に使用するさまざまな機器のクオリティが非常に高い製品です。
クオリティの高い治療を提供するためには、クオリティの高い機器が不可欠となります。
歯を削る器具は動作が不安定なエアタービンを使用せず、すべてマイクロモーターを使用しています。
また、咬合治療を始め、患者さまの首や頭の位置を微調整することが不可欠になりますので、マルチプルなポジションを再現できる、電動ヘッドレストが大きな力を発揮しています。
シロナ社のシステムとインビザライン社のiTeroを導入しています(inEox X5/inLab MCX)。
シロナ社(ドイツ)のCERECシステムでは、歯の型取りした後に石膏作業模型を作成し、これをスキャン、コンピューター上で削り出し、歯の被せもの(冠)のを作製します。
インビザライン社(アメリカ)のiTeroでは、型取りは必要なく、口腔内をスキャン(光学印象)して3次元データ化、コンピューター上でデザインしてミリング(削り出し)します。
今後は、被せ物を作るのに、歯型を使用しない時代になります。
金属アレルギーや金属を身体に入れることの害に対する認知度が進み、セラミック修復を希望される方が増えています。
当院ではすべての治療に2種類の倍率(低倍率、高倍率)のルーペ〈拡大鏡〉もしくはマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用し、精度の高い治療を実施しています。